北海道大学構内の縄文文化や続縄文文化の多くの遺跡(地点)での発掘調査からは、動物の毛皮革の皮鞣しの工程の一部に使われていたと想定される掻器が出土しております。とくに続縄文文化のなかでも後半の3~7世紀頃に残された遺跡(地点)では、この掻器が数多く出土する傾向が確認されています。このことは、当時、毛皮革の生産が活発化していたことを示唆するものです。
本特別展では、これまで北海道大学構内の諸遺跡(地点)から出土してきた掻器を一堂に展示し、その特徴と意義を御覧いただきたいと思います。
会 場:北海道大学埋蔵文化財調査センター展示室(札幌市北区北11条西7丁目)
期 間: 平成29年7月21日~9月29日(土日?祝日除く)
開 室: 9時~16時30分