2022年5月17日
北海道大学
東北大学
ポイント
●中間圏(高層大気)に観測される夜光雲の形成メカニズムを新しい理論モデルを用いて解明。
●水蒸気から雪や雨の核が形成する基本的なプロセスの理解に寄与する成果。
●地球外の惑星大気の雲の生成予測にも適用可能。
概要
北海道大学低温科学研究所の木村勇気准教授,東北大学大学院理学研究科の田中今日子客員研究員,ノルウェーのトロムソ大学のイングリッド?マン教授は,中間圏に観測される夜光雲の形成メカニズムを新しい理論モデルを用いて解明しました。
中間圏では,高度80-90kmの低温度の領域(マイナス130度以下)で夜光雲が頻繁に観測されていますが,これまで中間圏での氷粒子の生成を説明するために2つのメカニズムが提案されてきました。本研究では氷粒子の形成過程を新しい理論モデルを用いて調べることにより,形成メカニズムを特定することに成功しました。本研究の手法は汎用性があり,他の惑星大気の雲の生成を考える際にも適用することが可能です。
なお,本研究成果は,2022年4月28日(木)公開のAtmospheric Chemistry and Physics誌に掲載されました。
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