【北海道大学の研究成果が商品に!「北大ラズベリー」のスイーツなど新商品も―「きたキッチン」で北海道大学フェア開催中】

〈写真〉きたキッチンオーロラタウン店で店頭に並ぶ「北大ラズベリー」を使ったスイーツ

北大ブランド認定商品約40品が店頭に並ぶ「北海道大学フェア」が、きたキッチンオーロラタウン店、新千歳空港店で3月27日(水)~4月9日(火)まで開催中です。北海道大学が独自に開発した「北大ラズベリー」を使ったスイーツが初登場したほか、認知症予防の効果が期待される「MIND(マインド)食弁当」に新たに「和風MIND食弁当」が登場するなど、豊富なラインナップとなりました。

北大ブランド商品を手に取る人々(撮影:広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門 齋藤有香)

3月27日午前10時、中央区大通西2丁目の「きたキッチンオーロラタウン店」では、開店と同時にたくさんの人が訪れ、商品を手に取っていました。

研究が結実して商品化した「北大ラズベリー」

今回初登場したのは、「北大ラズベリー」を使った商品です。ラズベリーはお菓子や料理に使われ親しまれていますが、およそ9割は輸入品に頼っています。北方生物圏フィールド科学センター 教授の星野洋一郎さんは、「北海道で育つおいしいラズベリーを作りたい」と、2007年から学生らとともにラズベリーの新品種の開発を始めました。北海道に自生する野生のキイチゴと海外産のラズベリーを使って100通り以上の交配試験を実施した結果、風味や形がよい上に収量が多く、病気にも強い北大ラズベリーが誕生しました。

砂川果樹園(余市町)の北大ラズベリー収穫の様子(提供:砂川果樹園)砂川果樹園(余市町)の北大ラズベリー収穫の様子(提供:砂川果樹園)

北大ラズベリーは余市町の砂川果樹園などで栽培されており、同町の焼き菓子と雑貨のお店「Kurumi no ki」でお菓子に使用されています。今回は「Kurumi no ki」で提供されている、北大ラズベリーを使ったジャムやショコラフィナンシェ、ジャムクッキー、ギモーヴが店頭に並びました。

きたキッチンオーロラタウン店の店頭に並んだ北大ラズベリーを使ったスイーツ(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)きたキッチンオーロラタウン店の店頭に並んだ北大ラズベリーを使ったスイーツ(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)

星野さんは、「研究室の学生と一緒に取り組んできた研究成果が、商品として多くの方々に手に取っていただけて、本当にうれしいです。研究成果を生産につなげてくれた多くの方々に感謝しています。野生キイチゴ由来の豊かな香りや甘酸っぱさが特徴の北大ラズベリーの風味をぜひ味わってみてください」と話しました。

認知症を予防し、見た目もおいしく

新商品の「和風MIND食弁当」(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)
新商品の「和風MIND食弁当」(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)

北海道大学病院では、予防医療への初の試みとして、遺伝学的検査で病気にかかるリスクを予測しその予防に取り組む「パーソナルヘルスセンター(PHC)」を昨年9月に開設しました。PHCでは、認知症の予防が見込まれる食品を取り入れた食事法「MIND食」に注目し、昨年の北大フェアで「MIND食弁当」を販売したところ、開店から約30分で完売するほど大好評を博しました。人気を受け、今年は北海道大学病院PHC?栄養管理部と2つのレストランが共同で、新たなMIND食を開発しました。 初日から4月2日までは、北大キャンパス内にあるレストラン「カフェ de ごはん」と共同開発した「和風MIND食弁当」や、無塩パンの焼きサババーガーなどを販売します。また、4月3~9日はレストラン「Ari(アリ)」(当別町)と共同開発したヘルシーランチボックス、チキンピアディーナ(ラップサンド)やスイーツが並びます。

MIND食弁当を紹介する北海道大学栄養管理部の熊谷聡美副部長(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)
MIND食弁当を紹介する北海道大学栄養管理部の熊谷聡美副部長(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)

北海道大学病院栄養管理部副部長の熊谷聡美さんは、「新商品の和風MIND食弁当をはじめ、栄養成分の調整だけでなく、おいしそうな見た目や味にもこだわって何度も試作した自信作ばかりです。健康を意識する人にぜひ食べていただきたいですし、家庭での食事を見直すきっかけになればうれしいです」と話しました。MIND食は、4月から開始するPHCの検査を受検した人もオプションで購入できます。

「北大トラウト」や「北大短角牛」も店頭に並ぶ(撮影:広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門 長谷川亜裕美)
「北大トラウト」や「北大短角牛」も店頭に並ぶ(撮影:広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門 長谷川亜裕美)

北海道大学フェアでは、その他にもフェア初登場となる、七飯淡水実験所で養殖したサケマス類を使った「北大トラウト」や、静内研究牧場で飼育された「北大短角牛」など、多くの商品が販売されています。ぜひ様々な商品を通じて、北大の研究成果を味わっていただけたらと思います。

また、きたキッチン新千歳空港店でも北海道大学フェアが開催されていますので、そちらにも足を運んでみてください。

北海道大学フェア きたキッチン新千歳空港店の様子(撮影:広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門 Aprilia Agatha Gunawan)
北海道大学フェア きたキッチン新千歳空港店の様子(撮影:広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門 Aprilia Agatha Gunawan)

なお、北大ラズベリー、北大短角牛については、 広報誌「リテラポプリ」第72号 にも詳しく紹介されています。ぜひご一読ください。

広報誌「リテラポプリ」の「北大短角牛」が特集されたページを開く元北大職員の佐々木学さん(写真)。現在は起業し北大の研究成果の商品化を手がけている(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)
広報誌「リテラポプリ」の「北大短角牛」が特集されたページを開く元北大職員の佐々木学さん(写真)。現在は起業し北大の研究成果の商品化を手がけている(撮影:広報課 広報?渉外担当 長尾美歩)

【広報?社会連携本部 広報?コミュニケーション部門 齋藤有香】